うらたぬき 『キスマーク』の歌詞とMVとカラオケ練習

君の頬に寄り添うイヤリングは、知らない蒼。
あの映画にあわせて伸ばした髪も、
今はずっと短い。

君と会うたびに理解する。
あれが最終回だってことを。
君は新しい香りに惹かれてく。
ここに僕を置いたまま。

君に恋の傷跡をつけて、
僕の中に閉じ込めていたい。
それが最低な僕のひとりよがりって、
わかってるんだよ。
あの時、誰にも渡したくないと、
僕からつけたキスマークは、
君のどこにも見当たらない。
僕が好きな君は、もういないんだね。

彼の話をする君には、見覚えがある。
楽しそうで、大好きを隠せない。
あの頃と変わらないね。

君が描き出した幸せを祝う気持ちはあるのに、
どこか現実じゃない銀の幕みたいだ。
そんな自分が許せない。

君が誰も愛せなくなって、
僕じゃなきゃいけなくしてみたい。
そんな都合のいい悪役のような恋を、
夢みてしまう。
あの時、愛を確かめるように、
君からつけたキスマークは、
僕の心に痕で残る。
君が好きだった僕は、まだいるよ。

ふたりで観てた映画の続編が来ても、
僕は前作のワンシーンが忘れられないでいる。

僕はどこにもいけないままで、
君は知らない誰彼のもとへ。
そんなエンディングをまだ受けとめきれないよ。
僕を置いていかないで……。

最後を予感したような、
午前0時のキスマークも、
いつか嘘みたいに消える。
僕も今夜は、続編を観てみるよ。